125キロの加速 ナツのオトメ5
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「幸村さん?」
『今晩は、ちょっと声を聞きたくなってね。今大丈夫かい?』
手塚先輩との通話を切ると、ほどなくして幸村さんからも電話が入った。
「大丈夫です。今日はお疲れ様でした。急に押しかけてごめんなさい」
試合後に約束もなしに立海レギュラーと同行したことを詫びた。
『いいや、全然。多分蓮二あたりの提案で連れて来られたんだと思うけど、俺は嬉しかったよ』
いつもの優しい声が耳に響く。
『明日は決勝だけどまた検査が入ってて、もしかしたら連絡くれても返事出来ないかもしれないから、先に謝っておくね』
「そうなんですね、わかりました」
大会初日の検査を思い出し、あたしはすぐに了解した。
(検査続きで大変だな。幸村さん疲れないといいけど)
あたしはのんきにそんな風に思った。
そして、幸村さんの電話と入れ替わるように今度はリョーマくんからのコールも入った。
『今日試合終わってから探したのに、とっとと先に帰ったわけ?』
え? 約束はしてなかったよね?
「あ、ごめんね? でも友だちと一緒にいたし」
『その友だちは残っていたけど?』
あちゃ。見られてたか。
「ほんとごめん。実は山吹の千石さんが客席で手を振りながらこちらに来るの見えたから、もう全力で逃げ帰ったの。だって嫌じゃん?」
これ本当だし、あたしの気持ちはリョーマくんにもダイレクトで伝わったと思う。
『千石さんか……』
ご愁傷様と呟かれた気もする。
『明日の決勝戦ももちろん来るだろ?』
「当たり前だよ。思い切り応援するから頑張って!」
明日はちゃんと待ってろ、と言われたからリョーマくんと帰る事になった。