125キロの加速 ナツのオトメ5
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あたしは部外者だし、もちろん承諾した。残念よりも少しホッとしたのが本音。どちらが勝っても立海にいては居心地が悪い。
『待っているぞ』
との柳さんからのメールに、千石さんがこちらへ移動する前に動こうと慌てて支度した。
「あれ、七星さんも一緒なんだ」
開けられた病室のドアを最後に入ると幸村さんが驚いた顔をした。
試合ごとのメールではお見舞いに行くとは伝えていなかったからだ。
「えと、こ、こんにちは」
何か挨拶をしなければと焦ってお辞儀をした。
「ふふ、こんにちは、ありがとう。ようこそ」
幸村さんの笑みに
「今さら緊張すんなって」
「そっスよ」
「礼儀の正しさは身の美しさにも通じる」
「堅苦しい事は抜きじゃ」
一度に話し始める面々。
「とりあえず黙って。七星さんはこちらへどうぞ」
幸村さんがパイプ椅子を勧めてくれたので、ちょっと遠慮しつつ座らせてもらった。
結果報告とそれぞれ対戦の感想などを部長である幸村さんに熱心に伝えている。
(えーと、もしや今日もお邪魔虫では?)
他校のミーティング聞いてていいわけないよね?
明日うちと対戦じゃないですか。
内心めちゃくちゃ焦りながら、少しずつ椅子を離していると
「気にせんでよか」
壁に寄りかかる仁王さんの足にパイプ椅子の脚がぶつかった。
「でも」
「対戦するのはお前さんじゃなか。それにお前さんもわざわざ青学テニス部に知らせたりもせんじゃろ」
見上げるあたしに腕組みをした仁王さんは、事も無げに言った。