125キロの加速 ナツのオトメ5
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三回戦いよいよ準決勝だ。
青学は六角、立海が不動峰。
どちらもなんとなく見覚えがある人がちらほらいる。
「この不動峰って昨日の二回戦で山吹を倒してるんだよね~だから立海戦も楽しみなんだ」
そういう春菜に「へえ、そうなんだ」と、愛想笑いで答えてしまった。
(そっか、千石さんたち負けてしまったんだ)
千石さんにはちょっと、と言うかあまりいい感じはしなくて申し訳ないのだけれど、全国へ進めない気持ちは気の毒に思う。
会場を見回すと、観覧席に色んな学校の生徒が座って開始時刻を待っているのがわかる。その中に千石さんもいたので思わず首をすくめ急いで目を逸らした。氷帝メンバーと跡部さんもいるのもチラッと見えた。
(絶対千石さんと会わないようにして、終わったらさっさと帰ろう!)
そう決意して膝の上で握りこぶしを作った。
『よければ試合後、精市の見舞いに付き合ってはくれまいか?』
柳さんのメールに、「え?」と迷ったのだが、遠くの座席にいる千石さんがさっきあたしが会場見回しているのに気づいたのか、めっちゃアピールしてくるので、思わずご一緒しますの承諾メールを送ってしまった。
「立海メンバーに紛れて帰らせてもらおう」
試合開始前に帰る段取りを必死に考えなきゃいけないなんて、もうため息しか出ない。