125キロの加速 ナツのオトメ5
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『高寺が試合結果を連絡してくれたのが嬉しかった』
通話に切り替えた手塚先輩がそう言ってくれたけれど、あたしは春菜からメールが来るまで、関東大会の事はケロッと忘れていたから、ひたすら申し訳なさで縮こまるような気持ちになっている。
(でも、いつも観に来いって言うリョーマくんも不二先輩も何も言って来なかったな)
やや不思議に思いつつ、三回戦はちゃんと行こうと春菜とも連絡し直して待ち合わせ時間を決めた。
しかし、三回戦がもう準決勝だと知り、慌てた事は内緒だ。
『準決勝はちゃんと来てね?』
『明日は来いよな』
『よかったら、明日の結果も教えてもらえる?』
不二先輩、リョーマくん、幸村さんからもそれぞれ来た。
『今日は姿を見なかったが、結果をきみへ教えたのは友人だろうか? 明日は会場へ来るのか?』
柳さんからもなぜか来る。
柳さんへは変に隠しだてをせず、手塚先輩の見送りで空港へ出向いた事を知らせた。
『そうか』
短い返事に幸村さんの見舞い要請はなく、それもちょっと引っ掛かった。
でもお見舞いは昨日行ったばかりだし、毎日行くのもあれだし、決勝戦が終わったら改めて報告を兼ねて病院へ行こうとあたしは思った。
そしてあたしのうっかりは、ここでも炸裂した。昨日幸村さん言ったじゃん。
『決勝。青学が勝ち進んだら決勝で立海と当たる』
「……」
どんな顔して決勝戦の終わった後でお見舞いに行けばいいんだ?