125キロの加速 ナツのオトメ5
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「あれ、出ないっスよ?」
手の中の携帯の呼び出し音が延々と続く中、切原赤也が困惑の眼差しを居並ぶ立海メンバーに向けた。
「赤也とブン太がごちゃごちゃ揉めとるからじゃ」
ふん、と素っ気なく仁王が言えば
「そうですね、ですから私の携帯ですぐさま中継を……」
「いや、次は俺だから俺ので続ければ」
柳生とジャッカルも口を挟む。
「静かにせんかっ! たわけ者がっ!」
真田の一喝が飛ぶが、コソコソと小競り合いは続く。
「幸村部長が怒ってるんですかね?」
「どうかのう」
「七星さんがいるんですから、例え幸村くんと言えど怒るはずはありませんよ」
小声で話す柳生の言葉に確かに、と柳も思った。
《電話に出ないようだがどうしたのだ? 何かあったのか?》
柳からのメールに七星は、誰もいない病室に鳴り響く幸村の携帯が頭に浮かび、あわてて電車の中から返事を送った。
「なるほど」
柳のつぶやきに隣に座る真田の視線が動いた。
「精市は検査で引っ張られ、その検査が長くかかるらしく、彼女はこちらへ引き返しているそうだ」