125キロの加速 ナツのオトメ5
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『へへ、次は俺っスよ。立海期待のエース、切原赤也。よろしくね、七星ちゃん』
歓声の続く中、明るい声が飛び出した。
「あ、はい。よろしくお願いします、切原さん」
またもかしこまったように頭を下げる。ふふっと幸村さんが小さく笑った。
『期待とかよろしくとかはどうでもよか』
『あ、仁王先輩、返して下さいよ~俺の番なんスから』
ガサガサと空気をさえぎるような音が続いたと思ったら
『たるんどる!』
真田さんの声が病室中に響き渡った。
驚いて椅子から腰が浮いた。これ、スピーカーホンでなく直接耳に当ててたら……。
『貴様ら、ここをどこだと……』
「真田、おとがめは後で好きにして。今は実況優先で頼みたいんだ。いいかな?」
真田さんのお説教が始まるのかと身構えたら、幸村さんが止めてくれた。
『む、精市。そうであったな』
幸村さんの言葉に真田さんもあわてたのか咳払いをした。
『ほんじゃ、気を取り直して現在進行形のシングルス3を実況しまっス』
切原さんも軽く咳払いをして解説を始めたので、あたしも聞き逃すまいと切原さんの声に集中した。