125キロの加速 ナツのオトメ5
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『1年生ルーキー』幸村さんのその言葉にハッとして、思わず携帯から幸村さんへと視線が流れる。
「それにもし青学と当たったら……」
幸村さんは、一拍置くようにして言葉を区切った。
「俺は負けない、手塚にも越前にも」
まばたきも忘れて、あたしは穏やかなままの幸村さんをただ見つめた。
携帯からは氷帝コールと柳生さんの解説が丁寧に続く。
『Dー1の乾・海堂組は、序盤戦続けざまにゲームを落としたのでどうするつもりかと思ったのですが、それは二人の作戦だったようですね。防戦一方に見えた海堂くんが乾くんにデータ収集の時間を与えていたようです』
データマンの乾先輩と静かに闘志をたぎらせる海堂先輩。大石先輩と菊丸先輩のように、この二人も強い信頼を持って戦いに挑んだと思う。
『青学は破れはしましたが、海堂くんはブーメランスネイクの完成を見たようですし、大変意義のある試合だったと私は思いますよ』
歓声がこだまする中、柳生さんが締めくくった。
「ありがとうございます、柳生さん」
あわてて幸村さんから携帯に視線を戻すとまた頭を下げた。