125キロの加速 ナツのオトメ5
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「すみません、皆さんの携帯を……」
嬉しいけれど申し訳ない、その気持ちも湧いてくる。
『いいって。気にするなよ。例え俺達立海メンバー全員の携帯を潰したって、必ず七星ちゃんに青学対氷帝戦、伝えてやるから』
丸井さんの言葉に胸が詰まりそうになる。
『そっすよ! あ、俺切原っす。わかるよね?』
明るい声が横から入った。
「あ、はい、もちろんわかります」
あたしもつられて声が上がる。
『シングルスになったら俺が実況するから、シクヨロ』
『赤也! 俺のセリフだろぃ』
『でっ!』
何だか切原さんが殴られたような感じだけど、つい笑ってしまった。
幸村さんも、そんなあたしにやっぱり穏やかに微笑む。
『あ~と、ダブルス2だったな』
気を取り直した丸井さんが携帯も握り直した音がした。
『結論から言えば4―6で青学の勝ちだ』
「ほんとですか? よかった」
丸井さんの言葉に思わず大きな声を出した。
急に大石先輩から代わった桃城先輩。そして菊丸先輩とのダブルス。息を合わせるのも大変だったろう、と部活中の青学のテニスコートを思い返した。
『まあ、勝因には向日のスタミナ切れもあるだろうな』
「向日さんの?」
あたしは丸井さんの話に聞き耳を立てた。
『向日は菊丸と同じアクロバティックプレイヤーだから、体力の消耗がその分早い。だから長期戦には滅法弱い。短期に持っていけない試合にはネックになるわけだ』