125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「面白い…?」
(僕は『楽しかった?』と聞いた。しかしきみは『面白かった』と答えた…。この差は何だ…?)
「ええ、立海大の練習は初めて見ましたから、選手の動きや攻撃方法が新しいデータとして、頭に入りました。それで面白かったんです」
乾汁を飲み終わったので、両手をぐっと真上に伸ばしてから、あたしは不二先輩に答えた。
(データ…まさか君は、乾並にデータテニスが出来るのかい…?)
「七星ちゃん、じゃ僕らの青学のデータも入ってるんだね?」
にこ…と笑顔で不二先輩は、あたしに聞いた。
「はい、入学時から見てますから」
あたしも、にこ…と不二先輩を見た。
「他には、どこか入ってる?」
今度はくす…と笑う。
「他は氷帝です」
あたしもくす…としてみた。
「ふふ…おいでよ七星ちゃん」
不二先輩がベンチから立ち上がりながら、あたしに手を差し出した。
「あ、はい」
あたしは、不二先輩の手に掴まって、立ち上がった。
「見て」
不二先輩は、桃城先輩と海堂先輩が打ち合っているコートにあたしを連れて行くと、
「君なら桃城のボールをどう返す?」
海堂先輩の背中側からの位置で、不二先輩はあたしに聞いた。
「え…」
不二先輩があたしに何をさせたいのかわからないけど、とにかくあたしは言われるまま、桃城先輩に視線を向けた。