125キロの加速 ナツのオトメ5
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(あれ……)
コートに現われた青学と氷帝のメンバーを見て思った。
(大石先輩がいない……?)
いつも見かける先輩の姿がないのに気づき、どうしたんだろう、と青学のテニス部員がいるベンチの方を見た。
リョーマくんがいる。
何だかほっとした。
ただベンチに座って、コートに並ぶメンバーを見ているリョーマくんの姿に安心した。
でも、そのテニス部員達のいる場所にも大石先輩の姿はなかった。
何かあったのかな……と思った時、アナウンスが入った。
『一回戦を予定しておりました、神奈川代表立海大学附属中学対東京都代表銀華中学の試合は、銀華中学の棄権により立海大学附属中学の不戦勝となりました』
客席とコートに並んだ選手達が一斉にざわついた。
「あれ……銀華中学って、確か都大会でも棄権してなかったかな……?」
春菜が考え込むように、首をひねりながらつぶやいた。
「そうなの?」
あたしは都大会の頃のテニス部の試合は観ていない。
そう思った時、向かい側の客席に立海大のレギュラーメンバーが入って来た。
(あれ……)
今度は、観戦するために席に座る立海のメンバーの中に幸村さんの姿がないのに気がついた。
大石先輩の時と違ってドキリとした。
幸村さん、どうしたんだろう……
部長さんだから、棄権した相手校と何か話でもしているのかな……そんな風に考えて、幸村さんの姿がないことを無理に納得しようとした。