125キロの加速 ナツのオトメ5
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「え…大石先輩、遅刻っすか…?」
「ああ、ちょっとね。でも、越前と違って寝坊じゃないけど」
後半でクスリと笑った不二に、越前が気色ばんだ。
「え? 桃城って何でだよ?」
跡部の言葉に、向日は跡部の持っていた紙を奪い取ると確認した。
「ん~、何やろな。直前に変更って」
向日の後ろからチラリとそれを覗いた忍足は、少しだけ考える素振りを見せる。
「監督によればアクシデントらしいぜ」
跡部は、向日の手にあるオーダー表を取り返すとそう言った。
「ふうん、作戦やないんやったらいつも通りにやるまでやな」
忍足の目が思考を巡らすようにゆっくりとまばたく。
「そうだな。樺地、ジローを起こせ」
「ウス」
相槌を打つと跡部は、いつもと変わらずどこでも居眠りをする芥川を起こさせた。
「時間だ、行こう」
手塚が立ち上がった。
「ああ」
乾もゆったりと続いた。
それぞれ使い慣れたラケットを手にすると、手塚の後に従いコートへと向かう。
「行くぜ」
レギュラーを見渡した跡部が一歩踏み出すと、忍足達もそれに続いてコートに向かった。
暑い太陽と、まぶしい陽射しが選手達を出迎えた。
これから始まる長い戦いへと、青学も氷帝も挑もうとしている。
挨拶のため向かい合わせに並んだ選手達は、それぞれ目力を示すかのように睨み合った。