125キロの加速 ナツのオトメ5
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「跡部ちょっと来い」
「はい、監督。何でしょうか」
試合が間もなく始まるという時間に、跡部は監督の榊に呼ばれた。
「青学からオーダーの変更届けが来た」
「え…」
榊から手渡されたオーダー表を見て、跡部はわずかに眉を上げた。
(ダブルスの変更…? 大石と桃城を替えて秘策でもあるってのか…?)
黄金ペアと言われる大石と菊丸だ。
直前の変更に何が…と、榊を見た跡部に
「おそらくは、何らかのアクシデントかトラブルだろう。大石はまだ来ていないようだった」
淡々と説明をした。
「わかりました。忍足と向日に伝えます」
軽く頭を下げると、跡部は榊の前から足早に氷帝レギュラーの集う場所へと戻って行った。
その頃越前は、客席に七星の姿を見つけた。
七星は隣りの子とプログラムを見ながら盛んに何か話している。
楽しそうだ。
ただそれだけで、越前にも穏やかな表情が広がる。
「越前」
不意に現実に引き戻されるような呼び声が、背中からかかった。
「不二先輩…何すか」
穏やかさは、後ろを振り向くまでに消え、いつもの越前リョーマが不二の視界に入って来た。
「大石が来られなくなって、代わりに桃が出ることになったよ」