125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「やぁ、七星ちゃん。やっと来てくれたんだね。よかった」
嬉しそうに不二がベンチに近づく。
「こんにちは、不二先輩」
あたしは、立ち上がってお辞儀した。
「乾、交代だ。僕も貰うよ、いい?」
乾汁を指差すと、にこ…と笑う。
「ああ、勝手にやってくれ」
ラケットを取り出し、立ち上がると乾はコートに向かった。
不二は七星の隣に座ると、乾汁をカップに注ぎ
「ふふ…美味しいね」
七星に笑いかけた。
「はい」
あたしも、不二先輩に微笑みを返した。
「…七星ちゃんが、味覚オンチだなんて思いたくない…けど…」
「七星ちゃんが不二と同じ味覚なんて…」
「ああ…七星ちゃんが不二とうちのわさび寿司食べに来たらどうしよう…」
想いは複雑…?な男達。
「今日は…どこか見て来たの?」
乾汁を飲みながら、さりげなく不二が聞いた。
「はい、立海大テニス部の合宿に行って来ました」
(ふふ…ほんとに君は、やましいことがないんだね。聞き出すこちらの方が、かえって色眼鏡で見てしまうよ)
七星が何の隠し立てもせずに言うものだから、不二が思わず苦笑してしまった。
「楽しかったかい?」
「はい、面白かったです」
にっこりと七星は、微笑んで不二を見た。