125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「七星ちゃ~ん、今の誰ぇ~? かっこいいじゃん」
同好会の先輩にいきなり声をかけられ、焦って振り向いた。
「あ…あの」
「迎えに来た人は、王子様だったけど、送って来た人はワイルドね~。あの人も立海大なの?」
「はい、そうです」
「…立海大のファンになろうかしら…」
先輩は笑いながら、
「これ取りに来たのよ~」
と冷たいペットボトルを2本、あたしに見せた。
「七星ちゃんもテニス部へ来ればいいのに」
「はい、そのつもりで戻りました」
「じゃ先に行ってるね」
先輩は、パタパタとコートに向かって、走って行った。
あたしは、ペンションの人に挨拶すると、ゆっくりテニスコートに向かった。
「おっ…来たね」
乾先輩が、笑顔で言ってくれた。
「飲むか?」
「頂きます」
ちょっと迷ったけど、今日の乾汁は夏向きに氷も入ってて、ちょっと見『アイスグリーンティー』に見える。
「どうだ?」
「美味しいです。このとろみと絶妙な爽やかさ加減が、夏バテ回復に役立ちますよね」
「そうか、うんうん」
乾先輩は嬉しそうに笑う。
「…七星ちゃん…この時ばかりは、君が遠く感じる…」
大石を筆頭に、菊丸、河村がため息混じりにつぶやいた。