125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「諸君、聞いてくれたまえ」
不意に体育館のステージ上から榊の声が響き、ざわついていた館内は一斉にそちらへと注意が移った。マイクを手にした榊は、壇上から自校、他校の生徒達が入り混じる様子を見回してから口を開いた。
「今現在では、まだ鉄道の復旧のメドは立っていないそうだ」
榊の説明と同時に、再び館内がざわついた。
「鉄道側では急遽バスでの振り替え輸送を開始したようだが、我々氷帝としてはわざわざ試合を観戦に来てくれた諸君をこのような雨の中、駅まで歩かせるのは本意ではない。よって我々も諸君のために帰りのバスを用意させて貰った」
榊の説明が終わると一瞬シン…としたが、それはすぐさまどよめきと喝采に変わった。
「すげーっ」
「さすが氷帝」
「凄いね~不二。みんなの家まで送るのかな?」
「まさか、最寄り駅か…運行に支障の出ていない所までだと思うよ? 台数にもよるだろうしね」