125キロの加速 ナツのオトメ4*
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案の定、手塚以下控室にいた残りメンバーと、七星が氷帝の体育館に入った時にはドリンク以外何もなかった。
「やっぱりな…」
あきらめたように大石がつぶやくと
「まぁいいんじゃない? 僕らはお弁当持参だったし、本来は足止めを食らった人達の救済目的なんだから、普通は遠慮するんだけどね」
クスクスと不二が、入り口からは遠目な位置でご機嫌に最後の食べ物をつついている菊丸に向かって言ったようにも見えた。
「やあ、手塚。先日は残念だったけど、いい試合運びが出来て有意義だったよ。ありがとう」
「幸村…。ああ、まったくだ。時期的にスケジュールが推しているものだから、立海とやり直すだけの時間が取れなくてすまない」
立海の部長、幸村に不意に話しかけられ、手塚はあの日の七星に対する複雑な想いが、今一度再燃するような錯覚に陥った。