125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「七星ちゃん、のり巻きに醤油つける? 」
河村先輩が、分けてくれたのり巻きを指差しながら、小さなパックのお醤油を差し出した。
「頂きます」
割り箸におしぼり、熱いお茶…河村先輩は至れり尽くせりで、臨時のお寿司屋さんみたいだ。
「タカさん、用意周到だね」
不二が菊丸で笑った後、河村にそのにこやかな笑顔を向けた。
「不二にもわさび巻き持って来たんだ。食べる?」
「気が利き過ぎだよ、タカさん」
何の曇りもなく、純粋な気持ちで差し出された巻き物を不二はつまんだ。
「ん、美味しい。河村寿司、最高だね」
「俺も、俺も~。かっぱ巻きプリーズ!」
菊丸は、さっき不二からパイをせしめたというのに全然足りないらしく、今度は河村にねだり始めた。
「…菊丸、それほど腹が減っているなら先に体育館へ行ったらどうだ? 立食を用意してあると言っただろう? 遅くなるとなくなるかもしれないぞ」
チラリと菊丸へ視線を向けると、お茶を片手に手塚が言った。