125キロの加速 ナツのオトメ4*
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まずい…。
いえ、お弁当がまずいのではなく、あたしにはそのお弁当がないってこと。
(お昼なんて考えてなかったな…どうしよう)
雨がどしゃ降りに変わる寸前、あたしはリョーマくんに連れられて、ここ青学の選手控室にお邪魔した形になっている。
でも…。
さすがにこの場面は居づらい。
(コンビニ…う~ん…この降りだと厳しいかな…)
考えながらもあたしはそっと椅子から立ち上がって、廊下に出ようとしてドアノブに手をかけた。
「どこ行くの? 七星ちゃん。僕と一緒に食べるんでしょ?」
内側と外側のドアノブを同時に回したらしく、ドアがフワッと開いたとたん手を洗いに洗面所に行って戻って来た不二先輩と出くわしてしまった。
「ほら、おいで」
「え…あの」
不二先輩はあたしの手を掴むと、先輩が座っていた隣りの椅子まで引っぱって行った。