125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「真似ごとですよ」
配電盤のチェックをして、持っていたドライバーで観月が何やら始めてしばらくすると、パッと廊下が明るくなった。
それと同時に
「おおっ!」
「点いた!」
「すげっ!」
感嘆のどよめきが談話室から響いて来た。
「明日、電気屋さんが来たらちゃんとして貰いましょう」
配電盤の蓋を閉めながら満足そうに浮かべた観月の笑みが、懐中電灯を消した柳沢からはっきりと見えた。
「ねぇ、この雨当分やみそうもなさそうだし時間も時間だからさ、お昼にしちゃダメかな?」
控室の窓からコートを眺めていた菊丸が、振り返って手塚と大石に聞いた。
「もう腹減り過ぎて、俺気絶5分前だかんね」
手塚に近づきながら半分怒っている。
「…単独では決められない。氷帝側と相談してみよう」
椅子から立ち上がると手塚は、控室のドアを開け氷帝側控室へも通じる廊下へと踏み出した。