125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「ここにはいないと思いますよ。氷帝か青学か、どちらかの控室ではないですか?」
聞かれた室町は、事もなげにそう答えた。
「僕もそう思うです。雷が鳴り出してすぐに越前くんと不二さんが彼女の所に向かったですから、青学控室です」
自信たっぷりに壇も答えた。
「あちゃ~、やっぱそうか…」
頭を掻きながら、千石が出遅れた自分にいささかの悔しさを感じながらも
(でも、次は俺達山吹だもんね。ラッキーチャンスはいくらでも…だよ)
立ち直りは早い。
「柳沢、ちょっと手伝って下さい」
「え? 何するだーね」
雷鳴が響き、辺りが次々光る窓辺から離れると、観月は談話室を後にした。指名された柳沢は、あわてて観月の後を追う。
「違法かもしれませんが、取りあえず強制的に通電させますからね」
用意した脚立を上がると配電盤の蓋を開け、パネルを見ながら観月が言った。
「…そんなこと出来るなんて、さすが観月。凄いだーね」
同じ脚立に乗り、観月の手元を懐中電灯で照らしながら、感心した柳沢の目が丸くなった。