125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「はぁ、まったくひでぇ降りだぜ…」
濡れた髪をぶるぶると左右に振り、ルドルフの部長赤澤が水滴をはね飛ばしていると
「お使い下さい」
「あ…すまねぇ…」
にこやかに微笑む氷帝学園女子テニス部員からタオルを差し出され、少し照れながらそれを受け取った。
「タオルが足りない方、まだ受け取られていない方、こちらにいらして下さい」
「今、ドリンクの用意もしています。お待ち下さい」
練習試合を観戦に来ていて、突然の雷雨に足止めされた他校生徒に向け、急遽氷帝側は体育館を彼らに解放した。練習試合のサポートに来ていた女子テニス部員達は右往左往の大忙しである。
「さすがブルジョア校だな。あっと言う間に準備が出来る」
「…ブルジョア…ブルドッグがジョアを飲む」
「やめろ」
六角のメンバーも渡されたタオルで髪や腕を拭(ぬぐ)いながら、ダジャレのダビデを黙らせる。
「七星ちゃん見てない?」
各校のざわめきと蒸し暑さが増す体育館をひと廻りして、山吹の千石が室町に聞いた。