125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「またえらい雷雨になっただーね」
「これは試合も中止だろうな」
「赤澤部長大丈夫ですかね」
開け放たれた窓から雨が吹き込まないように、あわてて各部屋の窓を閉める聖ルドルフ学生寮の面々。
「う…わ。窓閉めたら蒸し暑さ炸裂だーね。たまらないだーね」
「少しくらいなら開けておいても吹き込まないと思うよ」
寮の緊急停電のため、青学対氷帝の練習試合を見ることもなく学生寮へ引き返し、取りあえずひと息ついたとたんの雷雨だった。
「…困りましたね。下手をすると落雷による停電も、一般世帯に起こり得る可能性も出て来ました」
一階談話室の窓から、雷鳴が轟き豪雨が叩きつける外を見ながら観月がつぶやいた。
「…だから何だーね?」
自分達の部屋よりは、広い談話室の方がまだ空気も動くし涼しい、と部員が集まっている中、柳沢が観月に尋ねた。
「そうなると電力会社は復旧に向け大忙しになりますからね、僕らは僕らでやってしまいましょう」