125キロの加速 ナツのオトメ4*
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青学から見れば、氷帝は200人もの大所帯。一人あたりの対戦人数も幾人かの掛け持ちになるが、それはレギュラー陣以外の話。誰もが他校との試合には飢えている。率先して勢いのある試合が目の前のコートで繰り広げられていく。
(みんな凄いな…こんなに暑いのに気にもならないみたい…)
七星は氷の入った冷たい麦茶の置かれたテーブルの横で、特別扱いな自分を恨めしく思いながらもコートに弾むボールをひたすら目で追いかけていた。
「ところで君は誰の彼女なのかね?」
ひとしきり試合が進んだ頃、監督の榊も冷たい麦茶を口にして七星に尋ねた。
「…は?」
「宍戸か、跡部か忍足か…はたまた違う部員なのか。しかし…ずっと考えていたのだが、君は何年何組なんだろう?どうも私の受け持ちクラスでは覚えがないんだが…」
榊は、七星を値踏みするかのように、軽く自分の頬に指先を当てじっと見つめた。
「あ…あの、あたしは氷帝の生徒ではありません。青学の1年です」
榊にこれでもかと見つめられ、あわてて居住まいを正すと七星は榊に深くお辞儀をした。