125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「そこに座ってろ」
振り向いた跡部が指差したベンチには、大きめのビーチパラソルと、冷たい飲み物が中にたっぷりと用意されたであろうクーラーボックスが設置され、そして先客としてテニス部顧問、榊太郎がすでにくつろいでいた。
「ほぉ…なかなか可憐なお嬢さんと相席だな。真夏の爽やかな涼風…鮮やかな緑陰にかすかにゆらめく一輪の花…と言ったところだな」
ビーチパラソルと一緒に設置されたテーブルに片肘をつきながら、冷たい氷の入ったグラスをくゆらし榊太郎は七星に微笑みを向けた。
「…は…ぁ…」
いくらダンディーに微笑みかけられても、七星から見れば榊太郎は父親といくつも変わらない年代だ。
困ったように目を点にしたまま『どうしよう』という表情を張り付かせ、そのまま固まっていると
「監督が率先してくつろいでていいんですか? 練習とは言えこれから試合があるんですけどね?」
七星を隠すようにして宍戸が榊の前に立ち止まると、眉をしかめるようにして自分達の監督を見据えた。