125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「いい加減にしろよ。お前ら激ダサだぜ」
宍戸亮が、ちょっと苦虫を噛み潰したようなイラついた感じで言うと、忍足と木更津亮の会話に割って入り、
「来いよ。試合始まるぜ」
七星の手をいとも簡単に取った。
「席、用意してあるんだろ?」
宍戸が部長の跡部を振り返り、七星を指差しながら聞いた。
「え…あ、ああもちろんだ。こっちだ。来るがいい」
跡部も宍戸が止めに入る寸前に行動を起こしかけていたが、わずかな違いでタイミングを逃してしまったのだ。
(あの宍戸が…?)
宍戸と七星を先導しながら、腑に落ちない何かを感じる跡部。
(あの宍戸が…?)
同じように首をひねる忍足。
(チッ…!)
つまらない木更津。
「ま、時計は彼女の腕にあるしね、俺はいつでも会いに行くさ。じゃあな」
内心名残惜しい気持ちを抱えつつ、表面には出さなかった。それは意地と呼べるものだったかもしれない。
そして、いかにも何でもないように装うと、木更津亮は、六角メンバーが陣取るベンチへと足を向けた。