125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「え…?」
「…え…?」
あたしの前後から同時に声が上がった。
「え…??」
今度はあたしが焦って声を出して、首をキョロキョロとさせてしまった。
「俺…亮だけど…宍戸亮。氷帝の3年…」
あたしの前にいる跡部さんと忍足さんの後ろから、帽子を前後に被った人が現れた。
「俺も亮だけど…木更津亮。六角の3年…」
さっきのダビデさん達のグループからその人が抜け出ると、そのままあたしに向かって近づき、なぜだかあたしの真横でピタリと立ち止まった。
「そういやさっきは名前言ってなかったな。悪い」
木更津亮さんはそう言うと、帽子のつばを持ち上げてあたしに笑いかけてくれた。
「あ…いえ…」
あたしは、ルドルフの人達と合流したあたりからの出来事を思い返すと
「じゃ…これはこちらの亮さんのですね…?」
自分の左手首から預かった腕時計を外しながら、木更津亮さんに見せた。
「そうだな。そんなの俺、見覚えねぇもん」
いつの間にか宍戸亮さんもあたしの真横に立って、あたしの手のひらの時計を見下ろして言う。