125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「ねぇねぇ聞いてくれる?」
千石さんがあたしに手を延ばしかけた時、さっきの愉しい人が勢いよく走って来た。
「…お前、六角の天根…」
千石さんの手が止まり、いぶかしげにダビデと呼ばれていた天根さんに視線を移した。
「あのね、あのオジサン、山吹中の顧問なんだけど」
ダビデこと天根さんは、千石さんにお構いなしにあたしに説明を続け、他の部員さんとスタンドに入って行くあの年輩の人を指差しながら言った。
「名前が伴田で『伴爺』って呼ばれてるんだけど…」
「伴爺とバンジージャンプ」
「……プッ……」
緊張している場面なんだけど…こんなとこで笑ってちゃいけないんだけど…。
あたしは笑ってしまった。
「やっぱり笑ってくれるんだ~。君は最高だね、さぁ行こう」
「え?」
ダビデさんが、いきなりあたしの腕を引っ張る。
「待てよ。ダジャレにかこつけて人の彼女に気安く触るんじゃねーよ」
千石さんが、真面目な顔でダビデさんを睨みつけた。
「…へぇ…。この子さっきは青学の不二と越前が取り合いしてたけど…今度は俺とアンタか」
ニヤ…とダビデさんが笑った…。