125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「……っえ…!?」
木更津兄が絶句した。
そうそうたるメンバーだ。名前を聞いただけで、テニスをする者なら羨望の眼差しを向けるだろう。
その連中がまとめてあの子に……?
もう一度七星を見る。
一体何が人を惹きつけるんだろう…。知らず、七星を凝視する自分がいる。
「その中でも不二と観月に好かれるのは、気の毒な気がするだーね」
「…え? 何で? 観月も不二もかなり女子に人気あるんじゃないか?」
柳沢の言葉に、木更津弟が面食らったように聞いた。
「ん~二人ともタイプが似てるんだ。天才肌で完璧主義だね。あれは人を許さない。容赦ないね。それで恋愛したら、相手がたまらないよ」
「………」
「………」
思わず固唾を飲み柳沢の次の言葉を待つ木更津兄と弟。 もはや周りの雑音も、やかましく鳴くセミの声すら耳に入らない。
「あの二人だと、いつか相手を追い詰める。恋愛は相手を追い詰めちゃダメだね。逃げ場を作ってやらないと。息苦しいだけだーね」
少し吹き始めた風のように、またサラリと言い放つ柳沢に、新しい一面を見た、と木更津弟は思った。