125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「あれ…きみは不二さんの彼女だったよね。…意外だな、二股…?それとも知り合い…なわけないよね、手まで握ってるし…」
バスの後から氷帝の正門に入るとすぐに、いつか聞いたぼやきのようなつぶやきが耳に入った。
「…伊武…!? 不動峰も観戦ですか…」
観月さんも少し驚いたように伊武さんを見る。
「へぇ…? 不二の彼女って…青学の…? 」
サエこと佐伯虎次郎が、一瞬だけ不二裕太を見たが、すぐに視線を伊武に戻した。
(伊武と不二裕太は同学年だ。"さん"づけするなら青学の方だな…)
そう思った時
「待ってたよ、七星。あれ、随分お友達が増えたんだね」
にこにこと優しい…しかし最も危険な笑顔で『青学の不二』が近づいて来た。
(不二先輩!)
あたしは心臓が早鐘のように鳴り始めた中、
「観月さん、離して頂けますか?」
小声で観月さんにお願いした。
それまでも、手を振り払おうと幾度か試みたんだけど、観月さんにあたしの手はガッシリと握られていて、それは徒労に終わっていた。