125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「しかし…お前んとこのマネージャー、えらくあの子にご執心のようだが?」
チラリと観月と七星の様子を見た兄が、弟に尋ねる。
「ああ、そうらしい。俺も実物を見るのは今日が初めてなんだが…どうも裕太と観月の取り合いに発展しそうな感じなんだ」
弟も視線を向けながら、寮で柳沢から聞いた話を思い出していた。
(あの時は…モテる子が必ずしも可愛いとは限らないと思って話半分に聞いてたけど…)
七星が笑う…。
七星が戸惑う…。
七星が考える…。
七星が…。
「何だ、お前も気になるのか?」
いつの間にか七星を見つめて動かない弟を見て兄が笑う。
「え? や…違うって」
ハッと我に還り焦って否定する。
(あの辣腕(らつわん)家で戦略に長(た)けた観月から横取りしようなんて…愚の骨頂だよな…裕太、尊敬するぜ)
知らずにため息をついてから、
(…あれ…? 最初は裕太の想い人…だったんだよな? …観月にしてやられたか…裕太、めげるなよ)
七星のことは気になりつつも、観月と張り合わねばならない不二裕太に同情したり励ましたり、の木更津淳だった。