125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「ハンデ?どれくらいだ?」
真田さんが興味を持ったらしく聞いてきた。
「飛車角、2枚落ち」
「…俺も甘く見られたな」
「負けはいけないな」
くす…と真田さんの隣にいる柳さんが笑った。
「昨日、会ったな。改めて柳蓮二だ。…君は、どういう勝負をするのか?」
観察するように柳さんはあたしを見た、ような気がした。
「勝負?碁や将棋…ですよね?好きなのは、接近戦…でしょうか。実力が近い方が楽しめますし、小細工しないで済みますから」
あたしはちょっと考えてから答えた。
「あまり、駆け引きはしないのか?」
「しますよ」
あたしは、勝負の醍醐味を考えて言った。
「力でねじ伏せたり、翻弄するのもいいですし、罠を仕掛け誘い込んで自滅させるのもありますし、色々です。作戦を考えるのは楽しいです」
あたしは、柳さんに微笑んだ。
「それは…頼もしい」
柳さんも、微笑んだ。
満足したみたい…?
「よろしく、3年の柳生比呂士です」
柳さんの隣にいる人が、挨拶をした。
「よろしくお願いします」
あたしは、お辞儀をした。
「意外ですね」
「…え?」
頭を上げると、あたしは紳士的な柳生さんを『どうして?』と言う感じで見た。