125キロの加速 ナツのオトメ4*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日も暑くなるようだな…」
快晴の空を見上げ、男がつぶやいた。ここは、氷帝学園テニス部のテニスコート。
テニス部員が数名、すでに早くから軽い練習をしている。
男はテニスコートが一望出来る観戦用スタンドにいる。
「ねぇ、侑士。いつも思うんだけどさ、榊監督って、真夏にスーツで暑くねーのかな」
スーツ姿でスタンドにたたずむ男をチラリと見上げると、向日岳人はダブルスパートナーの忍足侑士に聞いた。
「あー…あれは監督の心頭滅却ちゅう美学やから、暑いなんてな、口が裂けても言われへんのや」
知った風に言う忍足に対し
「ハッ! 単にダサいカッコしたくねぇだけだろ?」
そんなことはどうでもいい、と言いたげに宍戸亮はグリップを2、3度握り直すとコートに踏み出した。
「あ、宍戸さん待って下さいよ」
宍戸のダブルスパートナー、鳳長太郎もラケットを取ると、急いで宍戸の後を追ってコートに出る。
「お前ら、あんまり本気出してやるなよ。これから青学の連中が来るんだからな」
部長の跡部景吾が、ダブルスの練習を始めた4人に、やや苦笑しつつ声をかけた。