125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「…ちょっとね、パソコン使いたくて来てたんだ。そしたら…ギャハハハ」
思い出してまた笑い転げる向日に、
「…帰るわ。一人で笑っとればええよ」
面白くなさそうに、荷物をまとめると声をかけた。
(覚えとれよ、暗黒大魔王め…)
「あ、待ってよ侑士。俺も行くって…プッ…」
笑いが治まらず何度も吹き出す向日に、忍足も諦めの表情を向け、開けたドアに寄りかかりながら、ぼんやりと外の雨を眺めた。
「あれ…? 七星ちゃん…」
不二が差している傘の向こうに、見覚えのある女の子の後ろ姿が目に入って来た。
「七星ちゃん、雨なのにどうしたの?」
七星に追い付いた不二が、笑顔で話しかける。
「不二先輩!? え…先輩こそ…」
どうして、と続ける前に
「僕は手塚の代理で、氷帝に練習試合の打ち合わせに行ってたんだ」
明るく不二が答える。
「…そう言えば次の練習試合は、氷帝となんですね」
少し気まずそうに七星が言うと、
「ねぇ、昨日…立海との練習試合の帰り…七星ちゃんは、どうしたの…?」
それは、七星にとって、一番聞かれたくなかったことかもしれない。