125キロの加速 ナツのオトメ2*
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ふわり…とあたしの両肩に幸村さんの手が置かれた。しなやかな細く長い指と、暖かな掌で肩を包まれた…。
それだけで、顔から火が出そうなのに、
「彼女は高寺七星。青学の1年生だけど、俺の大切なひとだから…もしどこかで誰かに絡まれたりして困っていたら、助けてやってくれないか。特に氷帝…要注意だ」
(た…大切なひと…って…それこの前も)
あたしは本当に真っ赤になり、これ以上向けないくらいに下を向いた。
幸村さんは、そんなあたしを微笑んで見ている…。
「よし、真田から自己紹介してくれないか」
優しさに少し威厳を加えて、幸村さんは言った。
「さ…七星さんも、彼らの顔を見てやってくれ」
幸村さんは屈み込むと、あたしの耳元で囁いた。
「あ、はい…」
あたしは、頬の赤さを押さえるため、必死に冷静になろうと努力して、真田さんにやっと視線を向けた。
真田さんは、ふっと笑うと
「副部長の3年、真田弦一郎だ。いつも世話になってるな。ま、これからもよろしく頼む」
いつもと変わらない挨拶をしてくれた。
「あ、ハイ…」
ダメだわ、真田さん相手に緊張しちゃ…知らない人の方が多いんだから…。
(落ち着かなきゃ)
あたしは、そっと深呼吸して
「次はハンデつけますから」
真田さんに笑いかけた。