125キロの加速 ナツのオトメ4*
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「雨やな…」
「雨だね」
雨足は強くはないものの、朝からやむこともなく降り続いている雨は、湿気を運び蒸し暑さを上昇させ、人をイラつかせるには充分だった。
「ほな、D-1はBコートでええな?」
「あぁ、構わないよ」
「Bコート…と」
対戦表と照らし合わせ、コートを決めていく。
ここは氷帝学園、男子テニス部部室。
あいにくの雨で部活は中止だと言うのに、先ほどからずっと何やら話し合いをしているこの二人組─
「雨やな…」
「何度目、それ?」
「ゴホ…。ええやん、野郎同士が密室でクソオモロない練習試合の打ち合わせしとるんやで? 話題なんてあらへんがな。大体手塚はどないしたん? 部長やろ?」
「生徒会」
「夏休みやのにご苦労なこった」
「そっちこそ跡部はどうしたの? 部長でしょ?」
「…生徒会」
「夏休みなのにご苦労様だね」
どうやら氷帝対青学の練習試合の話し合いをしているようだ。
─しかし、この二人─
「したら大石は? 副部長やろ?」
「法事」
「…さよか…そら仕方あらへんな…」
「氷帝って君が副部長だったの? 驚きだね」
「…氷帝に副部長はおらへん…けど、今の含み、何が言いたいん?」
─気が合わない上、仲も悪そうだ─