125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「いいか、これからはちゃんと連絡寄こせよ?」
「…あ…う、うん…」
『何かあったらちゃんと連絡をくれないか…?』
…さっき、手塚先輩にもそう言われた…。
「…さっき手塚部長と帰って来たろ? 俺…お前が心配だったから、ずっとここで待ってたんだ」
「…えっ…そんなに待ってたの…!? ご…ゴメンね。あの…先輩とは、ホントに偶然会って、送る…って言われて…その…」
しどろもどろで説明したと思う。だって─観月さんのことは言えないから…。
「…いいよ。もう、今日は…。お前も大変だったし…」
リョーマくんの腕がゆるんだ。…と思ったら、顔が近づいて─頬にリョーマくんの唇を感じた…。
「じゃ、おやすみ。練習毎日あるんだから、ちゃんと見に来いよな!」
それだけ言うと、リョーマくんはさっと体を翻して駆け出した。
でも、あたしに背中を向ける直前、照れ臭そうな笑顔が浮かんだのが見えた。
あたしはボンヤリと、街灯の灯りから外れて、どんどん暗闇に溶け込んでいくリョーマくんの後ろ姿を見送った。
空には白い三日月と一番星がすでに輝いていた。