125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「心配させんな…」
……え…あれ…?
鼓動がひとつ、トクン…と鳴った。続けてふたつ、トクトク…速くなる。どんどん。
リョーマくんに抱きしめられてる…ってわかったら、心臓が勝手に徒競争を始めた。
「捜したんだぞ…」
─知ってる…。あたしの居た…植え込みのすぐ横を駆けて行ったリョーマくんの乱れた足音…。
観月さんの柔らかな感触と違うリョーマくんの力強い腕…。
そして、決定的に違うこと─そのお陰であたしは恥ずかしさが倍増…どころか5割増くらいになっている。
…あたしは、今まで何人かの人に抱きしめられてしまったけど…その人達は共通している…リョーマくんだけが違う…。
身長…背の高さがあたしと変わらないから…目線が同じで逸らせない。顔を背けることも、胸に埋めてかわすことも出来ない。
ただ、熱くなってしまった頬を見られてしまう…と言う心配と、走り出したまま少しもスピードを落とさない心臓が、リョーマくんに移動してしまうんじゃないか…と言う無用な心配とが入り混じる…。