125キロの加速 ナツのオトメ2*
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いつの間にかコートのボールの音が消えている…。部員の視線が、一斉に部長である幸村さんに集中しているのがわかる…。固唾を飲む─ってこのことなんだ…。あたしは実感した。
ボスの命令を待つ部下達…。
不二先輩は言った。
立海大は関東大会常勝校で、連続で全国制覇もしている最強王者だと─
その最強王者に君臨するトップが─幸村さんなんだ…。
あたしは、いつもの『優しい』幸村さんではなく、『王者』の幸村さんを見た気がした。
幸村さんは、ひと言も発することなく、軽く手を挙げただけで、部員を瞬時に集めてしまったのだ。
「七星さん、来て。紹介するよ」
あたしは穏やかに幸村さんに呼ばれると、幸村さんの隣に並んだ…。
目の前には、立海大テニス部レギュラー陣がズラリ…。まるで転入生の挨拶みたいで、物凄く恥ずかしい。
顔なんてとてもじゃないけど上げられないし、メンバーの人を見ることも出来ない。
(…ところで…何であたし、立海大メンバーの人に紹介されるんだろう…?)
今頃気づいた…。あたしは、青学の一般生徒でテニス部員じゃないのに、なぜ立海大テニス部と交流会をしなくてはいけないんだろう…しかも一人で………。