125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「…先輩は部長さんです。部員のみならず、今日は立海大の方達にも目を配ってらっしゃいましたから、見学者にまで目が届かなくても当然なんです」
だから、気にする必要は…と続けるつもりが
「それは違う。部員は部員。お前はお前だ。お前のことは、試合中だって見ていた…。なのに、肝心の時に何も出来ない自分がふがいない」
先輩は目を伏せるように、視線を落としてしまった。
(…先輩、真面目過ぎ…)
…って思ったけど
「先輩…あの、倒れた時のことはあたしわからないんですが、部員ならともかく部外者が倒れたくらいで、部長さんが真っ先に来ちゃいけないような気がするんです」
たまたま一番近くにいたのなら、別ですけど…とあたしは笑って付け加えた。
「……そういうものか…?」
「ええ、そういうものです」
手塚は何だか納得いき兼ねる表情をしたが、七星の屈託のない笑顔は、それ以上考えなくてもいいんだ、と思わせてくれた。
─結局、心配症な手塚先輩に送られてあたしは家に着いた。
そして、あたしが自分の部屋のドアを開けた途端、携帯が鳴った。