125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「あれ? 裕太に木更津、何を話してるんだーね?」
部屋に戻ってひと息ついた柳沢が、談話室横の自販機で飲み物を買おうと降りて来たのだ。
「──!」
柳沢の声で固まっていた体が動くと
「─じゃ、これで失礼します!」
木更津に軽く会釈をし、最後まで目を合わせないまま不二裕太は、そそくさと談話室を後にした。
(…チッ、逃げられたか)
内心舌打ちしながら苦々しい表情で、のんきにペットボトルのキャップを開けている柳沢を横目で眺める。
「…ん? 何だーね?」
視線を感じ、ボトルを口に運びながら柳沢が木更津を見たので、木更津も仕方なく
「いや、裕太が観月と何かあったみたいなんだが…」
と口を開く。
「…ああ、『略奪愛』だーね」
「……あ?」
「略奪愛。観月が裕太の想い人を横取りしたんだな」
ふぅ…と柳沢がボトルの飲料水をひと口飲んで落ち着くと、目が点になっている木更津に
「まぁ、しかしあれだね、当の女の子の気持ちは二人とも掴んではいないみたいだけどね」
と、あっさり説明する。