125キロの加速 ナツのオトメ3*
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何が起こったのかよくわからないまま、気がつくとあたしは、観月さんに強く抱きしめられていた。
(ええっ…!?)
あたしは焦りと恥ずかしさで、観月さんの腕から逃れようと必死にもがこうとした。
「もうしばらくこのままで…」
観月さんの囁きが終わらないうちに、また足音が近付いて来た。
(こんなところを人に見られたら…)
恥ずかしくて、学校に来られなくなってしまう…。そう思うと余計に焦ってしまい、見つからないように…と観月さんの胸元のシャツを掴み、顔をそこに埋めてしまった。
(七星さん…!!)
それがいけなかったのか、抱きしめる観月さんの腕にさらに力がこもった気がした。
近付いて来る足音は、さっきのリョーマくんのよりゆっくりと落ち着いて、周りを窺いながら歩いている感じがする。
(誰なんだろう…)
心臓の鼓動はより激しさを増し、知らずに固く目を瞑る。
辺りは完全に薄暗くなり、隠れんぼでもしていない限り、植え込みの中に人がいるとは誰も考えることはなかった。