125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「七星ちゃんなら、ミーティングの時間まで、立海大のテニス部の合宿に行くって言ってたわ」
さっきあくびで七星を見送った同好会会員が言った。
「立海大!?」
手塚、乾、菊丸が同時に言った。
「一人で行ったのか?」
すかさず手塚が聞いた。
「ううん、迎えの人と歩いて行ったわよ。窓から見えたんだけど…スッゴい綺麗な男の人。確か『幸村さん』て七星ちゃん、呼んでた」
思い返して、少しぽわ…とする、女子会員。
(幸村が…!)
愕然とする手塚だが、
「同好会のミーティングは、何時からなんだ?」
落ち着きを装い、何気なく尋ねる。
「4時からです」
(戻らなければ迎えに乗り込むまでだ!)
ラケットをグッ…と握り込むと手塚は心で叫んだ。
「じゃ、始めようか」
「はい、お願いしま~す」
何事もなかったかのように、手塚はテニスを教え始めた。
「お前は……よく来たな」
立海大テニス部が練習しているテニスコートに行くと、真田さんが挨拶してくれた。
「こんにちは」
あたしも軽くお辞儀をする。柳さんも、あたしに気づくとわずかに右手を挙げ、まるで合図のように挨拶してきた。
「ここにいてくれる?すぐみんなを呼ぶから」
あたしをベンチに座らせると、ゆっくりと幸村さんはコートに向かった。