125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「そう…か」
「うん、だから全然リョーマくんのせいじゃないから。気にしないで、ね?」
不安げにあたしを見上げるリョーマくんの心配を取り除きたくて、にっこりと元気いっぱいの笑顔を向けた。
「…なら、いい…」
リョーマくんも、やっと安心したらしく、ちょっと笑ってくれた。
(よかった…)
あたしもホッとひと息つくと、不意にリョーマくんの手が延び、あたしの頬に触れる。
「…帰り、送るから。待ってろよ、いいな?」
「え…?」
返事も待たずにリョーマくんはサッと身を翻すと、駆け出してしまいあっと言う間に校舎の陰に隠れてしまった。
「あ…」
呼び掛けようと片手を挙げかけたまま、どうしよう…とあたしは焦る。
先に不二先輩に、待ってるように言われてしまっている。
(3人で帰る…しかないよね…?)
それが一番角が立たない。
「あら、具合はどう? もう大丈夫かしら?」
保健医の先生が戻って来ると、笑顔であたしに話しかけた。
「よかったら、保健室閉める時間だけど…いいかな?」