125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「…遅いな跡部、何やってんだろ」
フェンスから離れた木陰の一画に忍足と座り込み、先ほど買った来たペットボトルを空にすると、所在なげに向日がつぶやく。
「せやな…」
忍足もボトルを手にしたまま、ボンヤリとつぶやく。
「再試合ってするのかな…」
桃城の背中に寄りかかり、雲を見ながら、菊丸がつぶやく。
「どうっすかね…」
海堂が疲れたように答える。
「スケジュール的に無理だな」
乾が手帳を出してつぶやく。
「この後にも氷帝、山吹、ルドルフ…と続くし、間に関東大会も入るからな」
「雪辱戦は関東大会で返す…ってことか」
河村もひと呼吸置くと、先ほどの試合を思い出し決意を新たにする。
「ありがとうございました」
青学と立海大の選手達が、一斉に頭を下げ、練習試合は終わった。そして立海大選手がバスに乗り込む中、幸村がようやく戻って来た。
「もういいのか?」
柳が乗降口で部員のチェックをしながら話しかける。
「ああ、もう大丈夫だよ」
にこやかに幸村が微笑んで答えた。