125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「ふ~ん…そう…気をつけてね」
先輩はまた大きなあくびをするとそう言った。
「はい、ミーティングまでには戻ります」
ペンションから出ると、青学テニス部員達の練習する声やボールを打つ音が聞こえたけど、あたしは少しだけ振り向いて、すぐ幸村さんのいる方へ駆け出した。
「あれ…今日も七星ちゃん来ないんだ」
お昼前に、コートに現れた二人の天文同好会の女子を見た菊丸は、ガッカリして言った。
「…遠慮してるのかもな」
乾がつぶやく。
「テニスが出来ないから?そんなの関係ないよ。俺、七星ちゃんとテニスしたい」
菊丸が真面目に言う。
「しかし、英二…」
「試合ばかりがテニスじゃないよ。七星ちゃんに合わせてゆるく打って返せるボールを、俺が打てばいいんだから」
嬉しそうに菊丸が言う。
「…そうか…。彼女が動かず返球できるような…」
「七星ゾーン!」
二人同時に言って、乾と菊丸は笑い合った。
「何の話だ?」
汗を拭きながら、手塚がベンチの二人に声をかけると、
「手塚くん、今日もお願いしまーす」
同好会の一人も声をかけた。
「…高寺さんは…やっぱり来ないのか?」
同好会女子メンバーの二人しかいないので、手塚は内心落胆しているものの、さりげなく七星の行動を掴もうとしていた。