125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「ふふ。七星さんはとても軽いよ。羽根があって飛んでいってしまうのでは…と思うくらいに」
幸村さんが、楽しげにあたしを見つめて微笑む。
「そ……そうなんですか?」
あたしは幸村さんの視界の中で、恥ずかしさに拍車がかかる。
「ああ、お嬢ちゃんは小柄だしな。まあ、それを引いても軽すぎだぜ。ちゃんと飯食ってるか?」
跡部さんは、ちょっと呆れる。
「確かにね。僕は君以外の女の子なんて抱き上げたことないけど、風のように軽いよ。校舎中走り回れるくらいにね」
フフ……と不二先輩が思い出し笑いのように微笑んで、あたしの背中から、グッサリと視線をえぐり込んで来たのを、ひしひしと感じた。
(……う、視線が痛いってホントだ。怖くて振り向けない……)
あたしは、足が動かなくなり、不二先輩に抱き上げられたことを思い出して、さらに頬が熱くなった。
「………」
不二のさりげない牽制を聞き、観月は軽い不愉快さを感じた。
(なるほど……こちらにいる方々は、僕を除いて皆さん、彼女を抱き上げているわけですね……)
しばらくして観月は、一計を案ずるような視線を七星に向けた。