125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「─あのっ……」
あたしは誰に言うでもなく、自分の指先を見つめながら目が覚めてから思っていたことを口に出そうと思った。
「ん? 何だ?」
「どうしたの?」
「何かな?」
「どうされました?」
4人から一斉に返事が来る。
(……う……)
これも焦る。
4人の視線が一度に集中するから、凄く恥ずかしい。
(負けるものか)
あたしは頭を軽く振ると
「え……と、4人の方がここにいるということは……もしかしてあたし、ぶっ倒れる時に皆様を、はずみで殴ったり蹴ったりしたのでしょうか……?」
恐る恐る……という感じの上目使いで、あたしはチラチラと後ろにいる不二先輩以外を探った。
「あーん?」
「……は……?」
「え……?」
「まさか」
クスクス笑いが部屋中に広がる。
「違うぜ。俺達がお嬢ちゃんをここに運んだ、それだけだ」
跡部さんが笑いながら言った。
「……あ、何だ……えっ! 4人がかり? あたしそんなに重いですか!?」
あたしはビックリしたのと、恥ずかしさで頬が赤く染まるのを感じた。