125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「簡単に言うとだな、お嬢ちゃんは、熱中症でぶっ倒れたんだ」
「熱中症…」
あたしは、自分がそんなものになるなんて思ってもみなかったから、目をパチパチさせて、答えてくれた跡部さんを思わずじっと見てしまった。
「暑すぎたからね、今日のコート内は」
「幸村さんこそ大丈夫なんですか!? あまりお体丈夫じゃないのに…」
反対側からの幸村さんの声であわてて振り返ると急に心配になってしまい、椅子に腰かけてこちらを見ている幸村さんの手を思わずガッシリと握ってしまった。
「大丈夫だよ。立海側のベンチは木陰に入ってたからね」
ふふ…と幸村さんが微笑むと、あたしの手を握り返した。
「七星ちゃんは、もっと自分の心配をして欲しいな」
枕側から声がして、不二先輩の手があたしの頭をふわ…と撫でる。不二先輩を振り返ったので、自然と幸村さんから手が離れた。
「そうですよ。別に貴方の心配をするのはやぶさかではありませんが、心配は不安に変わりますからね」
観月さんもあたしを見つめる。
「あ、は…はぁ…」
観月さんとはあまり面識がないので、どう答えればいいのか、ちょっと見当がつかず戸惑ってしまう。