125キロの加速 ナツのオトメ3*
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七星が保健室に運ばれたのが引き金にでもなったのか、見学者が次々不調を訴え始め、テニス部員にも倒れる者が出て来た。
日射病、熱中症─
木陰と水を求め人々は右往左往した。
全試合一時中断、休憩に入っていた青学と立海大の両校─部長と副部長…幸村は七星に付き添っているため、柳が代わりに現われ、話し合った。
「…この暑さでは夕方まで待ったとしても、簡単に熱気が抜けるとは思えないな」
柳が腕組みをしたまま上空を見渡し、つぶやくように言葉を出した。
「そうだね。集中力も欠けるし、いい結果も出せないだろう」
ゆらゆらと陽炎が立ち上るコートを見つめ、あきらめたように大石も言う。
「では、今日の練習試合は…残念ながらこれまでだな」
真田が手塚に言葉を預けるが、手塚の反応がない。
「お…おい、手塚?」
大石があわてて、手塚の腕をゆする。
「え、あ…そうだな。続けても体調を崩すだけだ。無理はよくない」
心ここにあらず…で、うわ言のように手塚も同意した。