125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「…お前で大丈夫か?」
長患いをしていた幸村に、跡部はやや不安げな視線を向けた。
「大丈夫だよ。これでも案外力があったりするんだ」
ふふ…と優しげな貌(かお)に微笑みを浮かべると、言葉通りに幸村は、軽々と七星を抱き上げた。
その時にはもう、手塚も大石も駆けつけていた。
「どうし…高寺!」
「七星ちゃん! どうしたんだい!?」
大石がびっくりして、七星の顔を覗き込んだ。
「熱中症のようだ。保健室はどっち?」
幸村は大石に尋ねた。
「あ…こっちだ!」
あわてて振り返ると大石は、
「手塚、いったん全試合を中断して、休憩にした方がいいかもしれない! 今日は暑すぎる!」
部長の手塚に提案して、急ぎ七星を抱える幸村を保健室へと先導した。
「─そうだな…」
手塚が返事をつぶやいた時には、すでに幸村はコートから外に出ていた。
「どうしたのだ? 大丈夫なのか?」
立海大副部長の真田が、手塚に歩み寄る。
「あ…ああ」
気もそぞろな生返事をすると、手塚は真田に休憩の提案を伝えた。